日本都市学会事務局 〒112-8606 文京区白山5-28-20 東洋大学社会学部 西野淑美研究室内 事務局長:熊田俊郎 <メール> info@toshigaku.org <ホームページ> http://www.toshigaku.org/ 郵便振替口座 00130-0-512255 日本都市学会本部事務局 |
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日本都市学会大会 第70回大会開催案内
■ 第70回大会は小田原市で開催します。 第70 回大会は、2023 年11 月3 日(金)~5 日(日)に、小田原市三の丸ホール小ホールとおだわら市民交流センターを会場に開催されます。 概要を以下のとおりです。詳細は、こちらの大会案内(PDFファイル)か、大会ホームページ(Peatix サイト)https://urbanology-odawara.peatix.com/ でご確認ください。 1.開催概要 開催日 2023 年11 月3 日(金・祝)〜11 月5 日(日) 開催地 神奈川県小田原市 主催:日本都市学会・関東都市学会 後援:小田原市 会場:小田原三の丸ホール(小田原市本町1-7-50)・小田原UMECO(小田原市栄町1-1-27) 小田原駅下車徒歩15 分(三の丸ホール)5 分(UMECO) 2.大会テーマ 「データにもとづいた都市政策の形成」 3.スケジュール(最新情報は大会ホームページでご確認ください) 11 月3 日(金・祝) 14:00〜17:00 エクスカーション(14:00 小田原駅前集合)参加費1000 円 「地方再生コンパクトシティ・SDGs 未来都市の現在」 小田原ミナカ・イノベーションラボ、小田原UMECO、三の丸ホール・観光交流センター 商店街再開発、旧小田原少年院、小田原駅⻄⼝再開発 など 1コース 複数グループ 18:00 〜 理事会 会場:小田原UMECO 会議室7(小田原駅東口) 11 月4 日(土)研究発表・シンポ参加費2000 円(プログラム・要旨集込み) 9:30〜11:30 研究発表Ⅰ@UMECO 会議室5、6、11 *昼食は駅周辺にて各自お取りください。 13:00〜18:00 シンポジウム/学会賞授与式/総会@三の丸ホール小ホール 13:00〜13:10 開会挨拶 日本都市学会会⻑ 山崎 健 関東都市学会会⻑ 熊澤健一 13:10〜16:30 シンポジウム「データにもとづいた都市政策の形成」 司会進行 平井 太郎(社会学・弘前大学・会員) 13:10〜14:10 基調講演 守屋 輝彦(小田原市⻑) 14:20〜15:20 個別報告 出石 稔(行政学・関東学院大学・非会員) 花田 真一(経済学・弘前大学・会員) 福田 幸二(計数工学・日立製作所・非会員) 15:30〜16:30 パネルディスカッション コメント 守屋 輝彦(小田原市⻑) 奥 真美(政策研究・東京都立大学・非会員) 16:40〜17:00 日本都市学会賞授与式 17:00〜17:30 日本都市学会総会 18:00〜20:00 懇親会 11 月5 日(日) 9:30〜12:00 研究発表Ⅱ@小田原UMECO 会議室1、2、3 4.研究発表の申込 申込締切は8月31日です。詳細は、大会案内(PDF)を確認ください。 5.大会参加申込 申込締切は10月15日(日)です。詳細は、大会案内(PDF)を確認ください。 6.大会テーマ解題 データにもとづいた都市政策の形成:誰のウェルビーイングを目指すのか 日本都市学会会⻑ 山崎 健 関東都市学会会⻑ 熊澤健一 新型コロナウィルス感染症拡大にともない国際的に都市のありようが問われた。私たちは今、そこでの問いを糧にして、あらためて人口減少や気候変動、グローバル化やデジタル化などに、都市の住⺠や事業者、そして自治体としてどう向き合うべきか考えねばならなくなっている。 こうしたなか国は、従来の地方創生に代わるデジタル田園都市国家構想において、住⺠や事業者含めさまざまなプレイヤーの協力を引き出すためにも、ウェルビーイング指標の活用を促そうとしている。地方創生において都市政策の包括的な指標は「人口」であったのに対し、たしかにウェルビーイングを掲げることで人口減少下にあっても前向きな政策を展開できるだろう。また、気候変動やグローバル化などをにらんだときにも、ウェルビーイングを通じて人びとの生活の質を問うことは、不確実性のなかにあってもある程度、揺るぎのない座標を与えるようにも見える。 しかし、ウェルビーイング指標の活用を勧める国においてもすでに、ウェルビーイングをどう測定したらよいのか、また、測定したウェルビーイングをどう政策に落とし込んでいったらよいのかわからないといった自治体側の声に直面している。これに対し国は、データセットやマニュアルを提示したり段階的な活用を促したりしているものの、それではそれぞれの自治体が真に納得したかたちでウェルビーイング指標を活用したことにはつながりにくい。 むしろ、今求められているのは、ウェルビーイング指標をどのように都市政策、地域づくりに活用できるかを、関係者がそれぞれに知恵を絞った結果を広く共有する場を育てていくことである。とりわけ、よりよい政策形成や事業展開を図るには、誰のウェルビーイングに寄与する政策や事業なのかをはっきりと認識して組み立てることが求められる。今回の大会の舞台となる小田原市は今、「世界が憧れるまち」を掲げ、ウェルビーイング指標をはじめデータにもとづいた政策形成・評価に意欲的に取り組んでいる。幅広い「世界」から憧れを得られるようにしつつ、「世界が憧れる」ことに手応えを得るのは今このまちで暮らし、働く人びとや事業を営むさまざまな主体でもある。そのように、さまざまな主体に目配りする一筋縄ではいかぬまちづくりに挑戦する小田原市の市⻑も迎え、誰のためのまちづくりをどう進めたらよいかをもう一度問い直したい。そうしてウェルビーイング指標などデータにもとづいた政策形成のあるべき姿をみなさんとともに探りたい。 |